もし、最近誰かに「疲れてる?大丈夫?」と言われて、「なんでそんなこと聞かれるんだろう?そう見えているのかな?」と思うことがよくある人は、下記の項目で、自分の心の状態を探ってみてください。
心の不調は、鏡に映して分かる部分にもたくさんあります。たとえば、表情が硬い、口元が下がっている、髪や肌の潤いがない、など、さまざまな形で外に現れるものです。でも、ときには自分では全く気がつかないうちに心の不調が始まっていた、ということもあります。何かに夢中になっているときや、忙しい時にはとくにそういうことが起きますし、または生真面目だったり頑張り屋だったりする人は自分ことを後回しにしやすいので、自分の状態に気がつけないこともあるのです。
たとえば、ふと気がつくこんな瞬間。
心の不調を知らせる最初の兆候かもしれません。
人との会話で、笑顔が少なくなっている。
真面目な話ばかりする環境にいると、心の栄養素である「感情的な体験」が少なくなり、心が渇いていきます。「ククク」と笑ったり、くだらない話題で盛り上がったりする時間は、心にゆとりと潤いを与えてくれるもの。忙しいときには必要事項に対応することでいっぱいいっぱいになることもありますが、意識して休憩時間を作り、笑いをそそることに目を向ける時間を作ってみます。
「ムダ嫌い」になっている自分。
何かしらにつけて「それって意味あるの?」と考えたり、そう言ってしまう時も、ゆとりがなくなってきているサインです。心の機能とは不思議なもので、一見ムダに思えるような事柄の中に、栄養分を見つける習性があります。合理性の追求も大事ですが、心の健康面においては、時には非合理なことに時間を割くことがいいこともあります。
暗いニュースを追いかける
世の中の動向をチェックしているつもりでいるのに、実は世界をネガティブな視点で見ようとしている自分に気がつく、ということがあります。ニュースとはその8割以上がネガティブなものであると言われているので、情報収集のつもりでいても、気をつけていないと自分の考え方に望ましくない影響を与えてしまうこともあります。とくに心が渇き始めている時には、無意識に暗いニュースを追いかけていることもあります。
ラクさを追求する
ラクさを求めるのは、ほとんどの人にとって当然のことですが、普段以上にそのことを追求している自分がいたら、疲れが顕著に表れている証かもしれません。時間も体力も、少しでも省エネできるようにと考えていることが多いのは、明らかにお休みが必要なサイン。心の負担を、誰かや何かによって軽くしたい考えている自分のことを、もっと根本的な部分から「休憩」させてあげる必要があるかもしれません。
ジャッジすることが多くなる
他人や世の中の動向にあれこれ意見を持ち始めたりするのは、ジャッジメントが強くなっている時。「あり」か「なし」か、のような二元的な視点で物事を判断してしまうのは、視野が狭くなっているサインです。自分の心に充分な栄養が与えられていないために、他人のことが気になってしまう可能性があります。
好きなことに対してのときめきが薄い
衣類、食べ物、場所など、自分のお気に入りにふれていても、悦びやときめきを感じる力が弱くなっているのを感じたら、それは単に飽きたのではなくて、五感の感性が弱まっていて、心が「ありがたみ」を感じることができなくなってきているサインかもしれません。
などなど。
上記のようなことが最近の自分に当てはまっていれば、それは心のバランスが崩れて、不調が始まっているサインかもしれません。
心の不調の始まりを初期の段階で回復させるのに最も効果的なことは、自分をいたわってあげること。「笑い」「ゆとり」「五感で感じる感覚的体験」「感情を揺るがす体験」「静かな休息」などのキーワードをもとに、自分に必要なことをしてあげてください。
誰かや世間の声を気にせずに、自分のために自分自身をいたわってあげること。
暑さがまだまだ続きますが、お体に気をつけて心を労わってお過ごしください。
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