少し前のことになりますが、セラピスト仲間の友人たちと、こんな質問を投げかけ合って、お互いの望みについてや、深い部分から自分の在り方や日々の過ごし方を考えるワークショップをしました。その質問は、「これが自分の最後の一年だとしたら、どう過ごしたいですか?」というもの。軽い気持ちで考えてみるだけでも十分に重みのあるこの質問ですが、心のケアのプロフェッショナルであるセラピスト仲間たちがお互いの成長のために行うワークショップに「軽さ」というものはありませんので(笑)、二週間かけてじっくりとワークする、リトリート的な体験となりました。
「あと一年しかない!」と思うのか、「まだ一年もあるのかぁ。。。」と思うかは、人によってその時の状況で変わるかと思いますが、自分としては、あと一年しかないと考えたらかなーり焦ります。普段から人生をフルに生きていない証拠だと言われてしまいそうですが(汗)、行きたい場所や体験してみたいことなど数々のバケットリストがあるのです。
でも、限られた時間だからあれもこれもできないし、大事なことを絞って集中してやらなければならない。そう考え始めると、これまで作ってきたバケットリストの中から、最も重要なことを選び出さねばなりませんでした。
そして、とりあえず選び出したのは3つのこと。その3つについて目を閉じて考えて、この3つさえ取り組めて「やり切った!」と思えれば、最期の時にもう後悔はないかと、自分に問いかけてみます。
これだけはとりあえずやっておかないと(たとえ上手くいかなくても、とりあえずチャレンジでもしておかないと)後悔してしまいそう。そう思える事柄って、実はとても少ないのです。何日間かかけてじっくりと考えて、答えがイエスになるまで3つを選び抜きます。私の場合は、最終的には2つになりました。
答えがイエスに定まったら、時間はありません。限られた時間を大切に使って、やりたいことに取り組みます。これまで時間泥棒になっていた悪しき習慣は、キッパリと断捨離しなければなりません。時間泥棒とは、大まかに捉えると「嫌な気持ちを呼び込むことのために費やす時間」です。
自分にとっての時間泥棒の一つは、たとえば悩んだりクヨクヨ考える時間でした。悩んだりクヨクヨすることも時には必要ですが、度を越すとかなりの時間泥棒です。ある程度まで悩んだらもうキッパリ手放すか、なんらかの行動に移す、という手段を取ることにしました。いつまでも同じことに悩んでいるのって時間の使い方が下手な気がします。とりあえず行動して結論を導く方がいいと割り切って考えることで、「大きなプロセスを信じる」ことなのだと感じました。思考には限界がありますから。
あと一年しかなかったら。
時間には限りがあります。この体験にも、この身体にも、この仲間にも、この地球で過ごす時間にも。できる限り悔いのないものにするために、あなたならどんなことを思い、行動しますか?時間泥棒から自分の貴重な時間を奪われないように、どんなことを断捨離しますか?
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