静岡県で「里山の暮らし」を営む庄子妙絵さん。ご主人「たっちゃん」やご近所さんたちとの日々の出来事をときどきコラムに綴ってくれています。今回は、梅干し日記の後半です。
梅しごと、後半です。前半はこちらからご覧ください。
6月19日
そろそろ梅酢も十分に上がってきたな、赤ジソがボチボチ必要だな。う〜ん、今年は我が家の赤ジソの出が特に悪く、数も少なく育ちも遅い。
「待っていられない!」と、地元の直売所で立派に繁った鮮やかな赤ジソを調達してくる。
塩でしっかりギュッギュと揉み込みアクを出し、捨てを繰り返し、梅酢と合わせそれぞれの梅壺に入れていく。
ギュッギュと揉んでいるうちに出てくるシソの見事な濃いムラサキ色。シソを入れる入れないとでは後々の梅干しの色の出方が全く違う。鮮やかに赤く色づいた梅はきれいだな〜と思う。
余ったしそは梅ジュースと同じように、自家製ハチミツを使ってシソジュースにした。まろやかで美味しいシソジュース、これがまた暑い時期にぴったりの飲み物。
赤ジソが仕込めたら、あとは、梅雨が明けるのを待つだけ。ジワジワと梅ちゃん達があかく色付いてくれるのをひたすら待つ。
7月27日
壺の中の梅は色づいてきているのに、一向に梅雨明けの気配なし。いつもなら、今頃は梅雨が明け夏の太陽が顔を出し、土用干しを始めようかという頃なのに。
梅雨明けが待ち遠しい。。。
毎朝、畑で会うカエル君、「君らは雨でも心地良さそうだなぁ〜〜」🙃
8月1日
朝から晴れている。週間天気を見ると、これからの1週間は晴れ予報。私は、決心をした。
「梅雨明け宣言☆」
実際のところはさておき、うちの集落は明けたっぽいので、梅雨明けと言う事に。そうと決まれば、まちに待っていた、「土用干し」を始めます!
ふんわりと梅干しの香りに包まれながら、ネットに赤く鮮やかに色付いた梅を一つ一つ並べて行く。大きいのや中くらいの、柔らかいものやしまった感触のもの、一つ一つ違う。
あ〜お口がスッパイ、スッパイ😆。梅干しと新米ご飯を想像しながら、ネットに梅を並べて行く。
「3日間お日様の下で干して、夜露にもさらすのが良いんだよ。」とご近所さんに習った。
日中は太陽をたくさん浴び、夕方になると軒下に移動させる。こうしておけば夜に雨が降っても安心。翌朝、夜露にさらされた梅はじっとりとしている。
土用干し2日目、日中一つ一つ丁寧に梅を裏返す。
干す→夜露のじっとり→干す→夜露のじっとりを繰り返し、日中に梅を裏返しながら感触を確かめていると日に日に肉厚梅がまんべんなく柔らかくなってくる。
この感じこの感じ^^!!
3日目はこのように雲が時々入って来て太陽を隠すものだから、、、
梅の感触を見つつ、明日もう一日余分に干そうと決める。
8月4日
梅を干す作業開始から、丸3日+半日。青いネットからカゴに移し梅を広げながら一つ一つ乾き具合を確認していく。
良い感触^^。乾燥終了とするか!
我が家とブドウ園のおじさん(イワさん)の梅はほぼ同じように仕上がったので同じ容器に入れる。ご近所のマサヨさんの梅は頂いた時からかなりの完熟梅だったので、より柔らかく仕上がった上に梅のあか色もより濃い。こちらは別の容器に入れた。
それぞれの容器に梅ジソと熱処理済みの梅酢も投入。
〜〜これにて今シーズンの梅しごとも無事終了〜。
これから約半年間、味が馴染むのを待ってから味見をする予定。
今からどんなお味になっているか、楽しみなのです。
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